ウォーキング・デッドに匹敵する「続きが気になる」アニメは?
2018/03/23
最近、筆者は海外ドラマ「ウォーキング・デッド」にハマってます。これ、本当に面白いんですよね。シーズン8まで進んでいて、長寿ドラマとして2012年から視聴者を楽しませてくれています。毎回45~60分ほどの尺で進み、それが1シーズン4~16話くらいあります。(日本のテレビドラマとは違い、毎回その尺が違うことが多い)
5年以上続いている番組で、1話からみるとかなりの本数があり、全てを視聴するには普通かなりの期間を要するところですが、筆者はたった1ヶ月でシーズン8まで一気に観終わってしまいました。今回はウォーキング・デッドの魅力に迫りつつ、その魅力に匹敵するアニメも一本ご紹介していきます。
◾ウォーキング・デッドの魅力~続きが気になる~
・ゾンビ×リアルでドラマが生まれる
世界がウォーカー(ゾンビ)だらけになったという虚構の世界ですが、それ以外の要素はリアル感に満ちています。ウォーカーだらけの無秩序な世界で人間はどう生きていくのか?その人間模様が綿密に追及されています。
グループを作ってさらに人を招き入れ、共存を図ろうとする者。少数の者だけで固まり、他人を信用しない者たち。法律が全く意味を成さない世の中で、独裁政治による労働を強要する者。それを許さず、殲滅を企てる者。無法地帯を生き抜く中で育まれる絆、友情、愛情。そこにドラマが生まれ、視聴者は感情移入し、魅了されていきます。
このドラマのリアルさは主人公たちが必ずしも、倫理的で一般的に正義と評されるような行いをするとは限らないということ。主人公リック・グリムスは、「家族を守る」ということだけを生きる意義としているのですが、その強すぎる感情は時に行き過ぎた行動に駆り立てることもあります。根は優しい人間ですが、家族を危険にさらす者に対しては、人間でさえ迷わず殺そうとします。もちろん、初めからそうだったわけではありません。
食糧難・日々ウォーカーに襲われ命を落としていく仲間たち。極限のサバイバル生活のなかで肉体的・精神的な限界を迎えつつあるリックは、徐々に人間不信に陥り、無駄な殺生もしてしまいます。そんな主人公でも決して見放さない、という仲間たちの支えもあり、なんとか生きながらえていきます。
そんな非日常のサバイバルのなかに生まれる絆に、リアルさとドラマがあるのです。ウォーキングデッドの人気の秘密はこのリアルさにあるといってよいでしょう。
・続きが観たくてたまらない
個人的に思っているウォーキング・デッドの魅力は、先がどうなるかわからない展開により「続きが観たくてたまらなくなる」というところです。
前話まで仲間だった人間が、次の話ではウォーカーとなり別の仲間を食らうようになったり、敵側の勢力にくら返したりと、先行きが不透明でどうなるかが全く想像できません。完結と思えるような場面が極端に少なく、緊張の連続で視聴者のハラハラ感を保ち続けます。
◾ウォーキング・デッドに負けない「続きが気になってしまう」アニメは?
ウォーキング・デッドが好きな人にオススメできる、「続きが気になってしまう」アニメは何があるか考えました。今回はあえて一つに絞ってご紹介しようと思います。このアニメもウォーキングデッドと同じくらい、あっという間に全話観てしまった作品です。
・少女革命ウテナ
1997年に放送されたテレビアニメ(たしかエヴァンゲリオンの放送が終わった次のクールだったと記憶していますが)。全39話に加え、劇場版も製作された少女革命ウテナは「知る人ぞ知る名作」。続きが気になってしまうという意味で、ウォーキング・デッドにも匹敵する、最もオススメしたい作品の一つです。
・少女革命ウテナのあらすじ
幼い頃に自分を助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく。(Wikipediaより引用)
・ストーリー・音楽・映像全てが濃厚!
このアニメをこれから初めて観るというあなたはとても羨ましい限り。問題→決闘→勝利といストーリーのパターンは決まっているのですが、その爽快感がたまりません。スルメ的にどハマりしてしまいます。
さらに、その渦中に出てくる謎が謎を呼ぶストーリーの謎解きの面白さと、キャラクターの魅力。全てが入り混じったストーリー展開が視聴者を釘付けにします。また、同性愛や兄妹愛など様々な愛のカタチも巧みに絡み合って表現されており、昼ドラなんてかなわないくらいのドロドロ感も面白さの一端を担っていると言えます。
また、J・A・シーザーによる合唱曲歌をアニメーションに取り入れたアバンギャルド感は、20年経った今観ても新鮮で、他にないオンリーワンな独創性を醸し出しています。
ストーリー、音楽、映像演出、キャラクターデザイン、全てが濃厚で強烈なインパクトを持ったこの作品は、私も心からオススメできる数少ない作品のひとつです。ぜひ一度ご覧ください。