アニメーションにおける制作と製作の違い
2017/12/10
だいぶ前、アニメのエンドクレジットを見ているとき、
ふと気づいたことがありました。
それは「制作」と「製作」の2つの言葉が用いられていることです。
何となくで使い分けてはいますが、改めて
この2つの言葉はどのような違いがあるのか調べてみることにしました。
■制作・・・美術作品、映画や演劇、テレビ番組を作ること。
■製作・・・機械や道具を用いて品物を作ること。
※出典:wikipedia
一般的に、「制作」は美術作品をつくるときに、使われています。
「製作」は機械製品を製造するときに使われているようです。
ですが、実写映画やアニメーションにおいては
少し違った意味合いで使われています。
今アニメを観れる環境にいる方はもう一度何かしらのアニメで
エンドクレジットを確認してみてください。
映像作品における制作と製作の違いは、
作る方と売る方に分かれると考えていいでしょう。
■制作・・・映像となる作品をつくること。
「絵を描いて、色を塗って、撮影して、編集して」
というように、分かりやすい意味で使われます。
■製作・・・企画立案、資金調達、宣伝、配給、興行など、作品を世に出し、売るための活動。
アニメーションや映画においてはこのような活動に
「製作」を用いることが多いようです。
僕は正直、アニメーションの作り手、アニメーターや監督とか声優とかにしか
興味が湧きませんでしたが、こうして改めて製作の意味を調べると、
「売り手」の重要性が身にしみてわかりますね。
売る人がいるからこそ、ヒットするチャンスが生まれる。
「いいモノを作っていれば自然と売れる」では
今のコンテンツ最盛の時代を渡りきることはできませんね。
ちなみに現在、多くのアニメ作品は
「製作委員会方式」と呼ばれるやり方で生まれています。
アニメ一本作るのに○千万円〜○億円という
お金がかかると言われています。
そんなアニメーションをよりリスクを分散して製作する仕組みです。
次回はこの製作委員会方式についてお話ししていきます。
それではまた。