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海外アニメとの差別化|手描きとストーリーの強み

      2019/07/23

クールジャパンなる言葉が先行し、日本のアニメーションが世界的に認知され人気が出てきたと言われている近年。

しかしながら、パッケージビジネスでは苦戦が続いており、Netflixなどの配信事業による売り上げがアップしてきてはいるものの、先行きはまだまだ不透明でどうなるか分からないと感じるところもあります。

先がまだまだ不透明なところで、日本のアニメーションを海外に展開していこうとするとき、何が海外アニメとの差別化になるのか?

ビジネスにおいての差別化はとても重要な戦略であることから、今回は日本あにめの海外との差別化について考えていこうと思います。

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手描きであることの強み

で、何で海外アニメとの差別化を図るのか?これはもう、「手描き」であるということに尽きると思っています。

ディズニーアニメーションに代表されるように、3Dアニメーションが主流の海外作品。

ディズニーの3D技術は世界でも最先端を独走しており、映像の美しさはいわずもがな、動きの質においても、手描きによるせるアニメーション時代の滑らかさ、表現力の高さが3Dでもうまく継承されています。

ディズニーアニメーションというブランドと高度な技術力に対して、日本のアニメーションはどう差別化できるか?現

状だと、優秀なアニメーターの高齢化と、中年層のアニメーターが不足し空洞化するなどの懸念がありますが、ここをなんとかクリアにしてほしいなと切に願います。

そうすれば、日本のアニメーターが描く作画の、動きのキレの良さなど、3DCGでは表現できない質の動きは世界でも最高峰の技術があるのは間違いなく、世界的にもっと認知されるのではないかと思います。

 

ストーリーの幅広さ

以前の記事でも話したかもしれませんが、、、。日本での表現の自由はどこの国にも負けないくらい、その表現の幅が広いのが特徴です。

海外でのテレビなどで放送される映像作品では、女性の性的な表現にかなりの制限があったり、過激な思想に対しても制約がある場合が多いようです。

特にアニメーション作品においては、「子供向け」という認識がまだまだ根強く、そのストーリーについても、シンプルで分かりやすいものに自然とせざるを得ない場合があります。

それに対して日本の漫画・アニメ作品では、そのストーリー、人間の描写についての表現の自由度が高く、規制は海外に比べて非常に制約が緩いというメリットがあります。

そのおかげでラブストーリー、サイコサスペンス、アクション、さまざまなジャンルの濃いストーリーの作品があり、その作品の幅広さが海外で人気を博しているのです。

日本の文化性が色濃く出ているため、一部海外の人間からは理解されにくい表現がある点も否めないですが、それを差し引いて日本のアニメが海外との差別化を図るうえで、ストーリーは大きなアドバンテージとなります。

 

さいごに

ここまでお話してきたところで、結局思ったのが、手描きで、濃厚なストーリー性のあるアニメ。

つまり、これまで通り面白いアニメができれば海外でも十分に展開できるんじゃない?という結論に至りました。

これまで通り、もっとたくさんに良いアニメーションが観られれば、おのずと日本ブランドとしてその作品群が世界に展開されていくのだろうと感じます。

 

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