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時間がないあなたが観るべきショートムービーとしての攻殻機動隊

   

アニメファンなら知らない人はいないほどの有名作品「攻殻機動隊」。アニメ・漫画を普段は観ない方でも、その名は耳にしたこともあるのではないでしょうか?

そのストーリーの奥深さと世界観で、多くのファンに愛されている攻殻機動隊は、原作マンガを始め、劇場版、TVアニメ、OVAと様々なメディアで世に出ています。

攻殻機動隊の世界観がすぐに分かる、TVシリーズの各ストーリーを解説!

攻殻機動隊をまだ観たことがない人にとって、これだけ作品数があると「何から観ればいいの?」と迷ってしまいますよね。

今回は、攻殻機動隊を観たことがないあなたに、その世界観とストーリーが両方楽しめるTVアニメシリーズのお話をいくつかご紹介していきます。

TVシリーズなので各話30分弱のお話ですが、それぞれが1話完結であり、ショートムービーを観る気分で楽しめますよ!

攻殻機動隊を観る前におさえておきたい最低限のキーワード3つ

作品をご紹介する前に、攻殻機動隊の魅力を知るためにおさえておきたいキーワードを3つお伝えします。この3つを知っておけば、攻殻機動隊を初めて観るあなたもストーリーを堪能できるはず。

「電脳」

人の脳にマイクロマシンを注入し、神経細胞と結合することで、脳とネットが直接繋げられるようになりました。この技術を施された人の脳を電脳と呼びます。電脳化することにより、他者との連携を外部機器を介さずとも行えるようになり、自分が見た視覚情報・感覚・感情すらも相手に電脳通信で送ることができます。このようなメリットとは逆にネットワークに繋がった電脳がハッキングされ体・意識を乗っ取られるという凶悪犯罪も蔓延するようになりました。

「義体化」

電脳と同時に発達した技術で、いわゆるサイボーグ化した体のこと。事故により失った手足などはもちろん、体全部を義体化し全身サイボーグの人もいます。主人公の草薙素子も全身義体化されたサイボーグです。

「ゴースト」

人が自分自身であることの証拠、自我とも解釈できます。電脳化・義体化された人間は、人として当然感じる五感と意識は常に機械により管理されています。その中で自分が自分でいられることの証拠としてゴーストという概念が生まれました。また、人と、人型のAI(アンドロイド)との区別・境界線としてゴーストがあるかないかが重要なテーマとなっています。

 

 

TVシリーズ第2話「暴走の証明」で攻殻の世界観とテーマがまるわかり!

機械メーカーの最新型戦車が突如暴走し始めた。戦車は一般道路に入り、住宅街へ。単なるAIの故障なのか?それとも外部からのハッキングによるテロ行為か?原因がわからないまま、主人公・草薙素子率いる公安9課が事態の収拾のため出動する。最後に戦車が行き着いた場所とは?

攻殻機動隊のテーマとして「人と機械」があります。第2話では戦車の開発に携わった、今は亡き青年エンジニアの想いが暴走事件を引き起こしました。電脳化の技術が広まった世界観ならではのSF要素満載のストーリーですが、その中身は青年の不死身の肉体への憧れと、人間味が溢れる切ない内容です。

TVシリーズなので30分で完結するコンパクトな内容ですが、初めて攻殻機動隊を観るには、その世界観とテーマ性を理解するうえでうってつけの作品と言えます。

TVシリーズ第3話「ささやかな反乱」は愛の逃亡劇!

旧式のお手伝いアンドロイド通称「ジェリ」が各地で一斉に自殺(自壊)するという事件が発生した。ジェリがコンピュータウィルスに感染したことが原因だと判明するも不可解な点が・・・。たった1体だけ、ウィルス感染を免れたジェリがいたのだ。公安9課はそのジェリを追って所有者宅に乗り込むが、その男はジェリを連れて逃亡を図る。

ジェリは人型AIのアンドロイドで、人間とは一線を画す存在。その発言・行動はあらかじめプログラムされた中でされるため、意志は持たないとされています。そんな「人」とはされていない「機械」を愛してしまった男。その愛の逃亡劇が、哀愁を感じさせ、30分のラブロマンス映画を観たような気分にさせてくれます。

さらに物語の終盤に出てくるジェリの一言は、攻殻機動隊のテーマ「人と機械」を考えさせられます。SF作品であることもしっかり意識させてくれる第3話も必見の内容となっています。

TVシリーズ第18話「暗殺の二重奏」世代を超えたゴーストの暴走が悲劇をもたらす。

公安9課課長・荒巻はかつての同僚・辻崎の7回忌に向かい、そこで出会った辻崎の娘・サオリから、弟・ユウの様子がおかしいので調べてほしいと頼まれる。一度は丁重に断った荒巻だったが、同時に扱っていた事件・中国外務次官の暗殺計画の犯人としてサオリの弟・ユウの名前が上がったことで急展開を迎えます。

軍人の新人教育をしていた辻崎はまさに軍人のスペシャリスト。母の死の真相を息子のユウに伝えるため、ユウの誕生日に、その真相が記憶された携帯端末を送ったことが悲劇の始まり・・・。

父の記憶が自身の脳に溶け込んだことで、ユウの人格は父親の辻崎そっくり、むしろ本人と言えるくらいに豹変。息子であるユウの身体的な若さも災いし、辻崎を復讐へ駆りたてる事になってしまったのです。

 

 

TVシリーズの攻殻機動隊は、基本的に1話完結のストーリーとして楽しめる構成になっています。

「まだ攻殻機動隊を観たことがない」「攻殻機動隊って何だか難しそう」と思っている人も、このTVシリーズを観ればその世界観やテーマ性、キャラクターの魅力を知ることができるでしょう。

今回紹介したお話以外にも、気軽に楽しめるストーリーがたくさんあるので、まだ観れていないあなたはこの機会に是非どうぞ!

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