劇場版伝説巨神イデオンを久々に視聴しての感想
2019/07/24
今回は、「劇場版イデオン」の接触篇、発動篇を久しぶり視聴した感想をお話していきます。
ところで「伝説巨神イデオン」は皆さんご存知ですか?
「伝説巨神イデオン」は1980年にサンライズで制作されたTVアニメ。
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監督が「機動戦士ガンダム」の富野由悠季さん。
キャラクターデザインには宇宙戦艦ヤマトでも活躍された名アニメーターの湖川友謙さんの黄金コンビで制作されました。
全39話で打ち切りとなってしまいますが、
その後は、劇場版イデオンが2部作で公開され、劇場版イデオン 発動篇で完結しました。
「機動戦士ガンダム」が1979年なので、その翌年に放映されたのがイデオン。
ガンダムファンが多い印象ですが、ファンの間では「イデオン」こそが富野作品の最高傑作であるとの呼び声も高い、素晴らしい作品です。
宇宙に進出した種族の違う人間同士が、無限の宇宙エネルギー「イデ」を巡り、悲しい争いの悲劇が描かれたロボットアニメです。
久し振りに視聴したイデオン劇場版
2010年頃に購入したBlu-rayBOX「伝説巨神イデオン 劇場版(接触篇、発動篇)[初回限定版]」を先日、数年ぶりに視聴しました。
やはり、いつ観ても素晴らしいアニメですね。
単なるアニメという枠に制限してしまうにはもったいないほどの映像と物語のクオリティです。
個人的に素晴らしい作品すぎて、軽々しく観るのをためらうくらいに感じる映画は、この「イデオン」と「ダンサーインザダーク」くらい。
単にちょっと暗めの内容だからかな?
と思いもしますが、両作品とも、物語、映像、音楽が素晴らしく、総合芸術として完成された作品であることには間違いありません。
Blu-rayの画質の良さもあり、作品世界に没入していく度合いは強烈で、視聴し終えた後は、現実に戻るまでに時間を要します。
サッカー日本代表のベルギー戦を見終えた後のサッカーロスみたいな感覚ですかね。
終わってしまうのが惜しいという気持ちと、味わい深い感動が混ざったような不思議な感情になりました。
◾️2020年には40周年を迎えるイデオン
以前発売された劇場版イデオンBlu-rayBOXには、特典として、2010年に開催されたイデオン30周年記念のナイト上映前に行われたトーク映像が付いてきます。
監督の富野由悠季さん、キャラクターデザイン・作画監督の湖川友謙さん、作家の福井氏、司会の藤津亮太さんの4人のトークライブ映像が2時間にわたり収録されています。
富野さんと湖川さんコンビの仲良しトークは、ファンをほっこりさせる面白さ。
福井さんがイデオンを劇場で4、5回観に行ったほどの衝撃作だったという話。
作画に関する湖川さんの考え方と、富野監督がイデオンのキャラクターに対する意識の持ち方。
制作の裏話など、濃密なトーク内容が楽しめて、かなりいい出来の特典になっています。
驚きだったのは、富野さんはイデオンを超える作品を作ることは出来ないと自分でも語っていたこと。
イデオンの呪縛ともいうべきなのか、イデオンで描いた事があまりにも強烈すぎるといった内容のお話をされていました。
作品を生み出すクリエイターとして、生涯背負っていかなければならない重圧を常に感じているとも話していたこの作品は、それほどまでに人々を心を惹きつけて離さないものなんですね。
オリンピックが開催される2020年には、イデオンも40周年を迎えます。
それまでには、富野さんと湖川さんのコンビで、またアニメーションを作っていてほしいなぁと、ファンとしては切に願うばかりです。