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【ネタばれ】イデオンナイトトークショーの内容がエグい~サンライズフェス2010夏~

   

Blu-rayの劇場版イデオン 接触篇/発動篇の特典Discの内容からほんの一部をご紹介していきます。

劇場版イデオンの特典として、収録されたサンライズフェスティバル2010夏のトーク内容です。

かなりディープな話が聴けていいですよ。

ゲスト:富野由悠季×湖川友謙×福井晴敏
司 会:藤津亮太

富野:放送禁止用語が使えないじゃないか。

湖川:バッフクランの湖川です。

福井:視聴者代表として楽しませていただきます。

藤津:さて、、、

富野:みんな若いのにみんな人の話をちゃんと聞いてる。僕とは大違い。イデオン単独でイベントやりたかった。

藤津:30周年を迎えてどうですか?

福井:30周年を迎えて、去年がガンダム30周年だったが、イデオンは忘れてた。発動篇82年公開を見て世界が変わったという人が多い。

ナスカの地上絵みたいに地面に等身大の絵を作って山からみて拝むっていうのはどうしょうか?

富野:動くよ

福井:動くんですか?

湖川:楽屋からずっとその話をしてる

湖川:忘れてはいないよ。富野さんの前では変だけど。若いと思っているから。

福井:バディ映画ってあるじゃないですか。対照的な二人が織りなすドラマ。

人間が人間を浮かび上がらせる。というえいがから、人間と対象となる何か別のもの。

人という現象を浮かび上がらせる映画ってなかった。

人間とイデを並べて、人間を語る。それをやったのが映画。

ガンダムの劇場版公開から4ヶ月でイデオンの劇場版、わずか4ヶ月で究極系に行ってしまた。それをリアルタイムで見てしまった自分は素直に喜んでいいレベルではないくらいの衝撃。イデオンを見なかったら、その後の人生はどうなっていたのか??

藤津:富野さんはイデという「神」的な存在は当初から構想としてあったのか?

富野:いや、ない。
劇を作る上での禁じ手を使ってしまった。これをやると、劇が終わらない。
だから、最後は幽霊の行進というやり方をやってしまった。このことに損をしたと感じる。
そのごの作品ではろくなものを作れていない。僕のキャリアはこうなるしかなかった。

一つ助かったのは「アニメ」であったこと。
実写でやっていたら、危ない作品になっていた。

イデオンを超えられないジンクスを一生抱えながらいきていくことが辛いと思っている。

イデオン自体もまだやり足りない感じはあるが、これ以上はできない。

映画興行を考えないといけないことが、妥協ではなく、自分の歯止めになった。

そこで能力を問われる。2001年宇宙の旅を超えたいと思っていた。超えたと自負はしているが、このへんの自惚れで勘弁してほしい。

湖川:物語についてはタッチできない。作画監督としては。
でも、富野さんの行動を見ているとなんとなくわかる。

富野:顎のラインの主張が強いのを黙らせるために創意工夫した。彼の絵がすごすぎるから。これは同時に今のアニメ作画を強烈に批判している。

湖川:いまので質問したいことがひとつあったが答えがわかった。
僕はハルルが大好き。顎が張った美人をアニメでやるのは初めてだった。感情が乗ってる。大好きすぎる。ところが、キャラクターデザインをダメ出しされた。なので、もっとびじんじゃないハルルのラフを5つ描いて提出した。そしたら最初のキャラででOKでた(笑)

富野:キシリアというキャラクターに勝てるキャラを作りたかった。ハルルはそんなキャラ
ただ、ハルルのキャラを却下した覚えはない。

湖川:そんなことないでしょ(笑)

湖川:いでおんのオープニングのメカの変形。富野さんが原画やっているんですよ!
たぶんパースわからないと思うけど(笑)
でも、彼の絵コンテは絵の下手なひとでは到底描けない絵コンテですよ。

えこんてのあげるスピードもめちゃめちゃ速いしね。

富野:それは、抱え込んでしまわないことを意識している。

藤津:TVシリーズが打ち切りになりましたが、

湖川:でも続けて描いていいよ言われてたので良かった。
イデオンは僕の中では一番なんだよ。
イデオン以上のものを作ろうとしようとするのなら、富野さんしかいない。

富野:サンライズに囲われている。キャスティングひとつ決められない。

湖川:うそだ(笑)

富野:仕組みがそうなってるの

湖川:富野さん、仕組みの中で生きる人じゃないでしょ。

藤津:福井さんイデオンで好きなシーンは?

福井:一夏で5回観に行った。

藤津:湖川さん、発動篇でお気に入りのシーンはありますか?

湖川:うーん、まともに観たことないんですよね(笑)当時、映画は寝る場所だった。
全てに思い入れはある。
メカはイナノくんとう原画マンが頑張ってくれた。
ただ、キャラについては、ほとんど自分の手が入っている。
外注さんに頼んだ原画を直してるより、自分で描き直した方が早い。
なので、届いた外注さんに原画はゴミ箱行きだった、、、。

ドバとハルルのシーン。歩き方はほかのアニメとは違う。質の違う歩き。

富野:ドバとハルルのシーンは湖川くんに言われると自分でもいいシーンだった。あのシーンは泣いた(笑)
もはや、自分の作品ではない。それだけに作品に対する申し訳なさもある。

湖川:富野さんが今「湖川くん」って言いましたよね。富野さんは僕のことをずっと年上だと思っていた。ずっと「湖川さん」って呼んでいたからね。湖川くんって呼んでほしい。
なぜ、くんと呼ばれたいかというと、そう呼ばれているときは甘えられるから。

富野:だって、本当に年上だと思っていたもん。

藤津:アサガミさんは宇宙戦艦ヤマトの森雪の声優さん。それをハルルに抜擢するというのはどういった経緯?何か演技指導とかしたの?

富野:映画はキャスティングで決まる。アニメアニメした声を抑えてくださいくらいの要望は伝えるが、坂井みきさん(女優)が思っているような演技指導はしていない。

湖川:やまとの森雪を描いたのは僕。ハルルも僕が描いた。対照的な見た目、性格のキャラクターを同じ声優さんが演じると知った時は驚いた。

今回は、Blu-rayの劇場版イデオン 接触篇/発動篇の特典Discの内容からほんの一部をご紹介しました。

続きはぜひBlu-rayで観ていただければと思います。

今年はサンライズ40周年。また、記念のトークショーがあればいいですね。

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