ジェンコって一体だれ?何をやっているの?
2017年明けましておめでとうございます。
本年も「アニメとビジネスと私」お読みいただき、ありがとうございます。これからも皆さまのお役にたつ情報を発信していけるように頑張ってまいります。
今回は、GENCO(ジェンコ)についてご紹介していこうと思います。なぜこの話題にしたかというと、特に理由はありません(笑)以前から気になっていたこの企業を一息ついたお正月に調べてみようと思い立ったわけです。
いろんなアニメ作品で「プロデュース」の名前で登場する『ジェンコ』という名前。初めは人の名前かと思っていたのは僕だけではないのではないでしょうか(笑)
もちろんそうではなく、ジェンコは企業名。こちらが公式サイトです。
http://www.genco.co.jp/
◼︎アニメ製作の企画・宣伝・販売をおこなうプロデュース事業
GENCOはアニメーション作品のプロデュース事業を中心に、著作物を利用したキャラクター商品の企画・販売、そして自ら作品の製作に出資し、利益を得ていくコンテンツ・ファンドにも関わっているようです。ちなみにコンテンツファンドとは、要するに製作委員会にも出資しているということですね。
プロデュース事業では、アニメーション作品の企画から、資金調達の手段、宣伝広告の戦略の組み立て、作品制作の元請けをどこにするかといったところまで、幅広い業務に携わります。
プロデュース事業においてその責任や業務の統括を行う人がプロデューサーです。ジェンコと合わせて名前を見るのが「真木太郎」さんですね。
◼︎GENCOを設立した真木太郎さんはプロデューサー職
代表取締役は真木太郎さん。この方もよくアニメのOPやEDのクレジットで耳にする名前です。
ちょうど先日参加した新文芸坐のオールナイト上映のイベントで観てきた、今敏監督作品にも多く関わっているようです。「千年女優」でもプロデューサーとして企画から参加されています。
マッドハウス作品とよく関わっている印象がありますね。今敏監督作品はもちろん、2016年だと『この世界の片隅に』でもプロデューサーをやっています。
◼︎アニメーション業界の可能性をビジネスの面から発掘していくジェンコ
『この世界の片隅に』では、パイロット版の制作費用をクラウドファンディングで募り、4000万円近い金額を集めたことが大きな話題を呼びました。
新たな資金調達の方法に挑戦している真木太郎さんとジェンコ。あくまでビジネスの面からアニメーション業界の可能性を発掘していく企業です。
優れたアニメーションは、作品を作るクリエイター以外にも、ジェンコのように経済的な成功に取り組み企業があるからこそ成り立っているということですね。
アニメーション業界への就職・転職を考える人にとっては、こんな企業もあるんだということだけでも知ってもらえたら、と思います。
ちなみにジェンコでは「アニメビジエンス」という書籍も年に数回出版しています。アニメーションをビジネスの観点から見た専門誌で、他にはないビジネス目線での記事が書かれていてとても面白いです。
興味がある人は検索してみてください。それではまた!