祝!続編制作決定〜フリクリの魅力は語り尽くせないほどある〜
2016/04/30
GAINAXとProduction I.Gとの共同で制作された
OVAアニメ「フリクリ」の続編が制作されていることが
明らかになったのは周知の事実である。
なんでも、監督はサイコパス、踊る大捜査線で有名な
本広克行氏が務めるとのこと。
前作の監督であった鶴巻和哉氏も全体の監修として
制作に関わっているようだ。
また、キャラクター原案として貞本義行氏も参加しているとのことで、
僕も今から作品が観られる日が来るのが待ち遠しい限りだ。
そんなこともあり、フリクリを改めて観なおしてみたのだが、
今回はフリクリの魅力について好き勝手書いていこうと思う。
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ロックバンドthe pillowsの楽曲が作品の青春さを引き立てる
作品の大きな魅力のひとつがpillowsの楽曲にある。
たしか監督が好きなバンドであったと思うが、
この作品にはオープニング、エンティングはもちろんのこと、
劇中のBGM全てが、pillowsの楽曲で埋め尽くされている。
主人公・ナオ太と謎の少女・ハル子を中心に
青春の甘酸っぱい記憶を呼び起こさせるような
作品になっているのだが、
その内容と、pillowsの楽曲が見事にマッチングしているのだ。
ただ、マッチングの度合いは物語(脚本)の力によるものだけではない。
楽曲のサビ部分と映像の盛り上がりがマッチするように、
曲ありきで絵コンテを作っているような部分がたくさんあると考えられる。
映像の演出面でも楽曲との融合がされるよう、計算されているのが、
観ていてこれほど気持ちいい気分にさせてくれる要因でもある。
実力あるアニメーターたちによる作画のおもしろさ
次に魅力を挙げるとすればこれしかない。
アニメーターのすごすぎる仕事っぷりだ。
制作がGAINAXとI.Gということで、
両制作会社の超優秀なアニメーターたちが
ものすごい作画を披露してくれている。
大塚伸治さん
西尾鉄也さん
本田雄さん
平松禎史さん
吉成曜さん
今石洋之さん
すしおさん
今や日本のアニメーションをリードする
スーパーアニメーター達がこの作品で個々の才能を
いかんなく発揮している。
全てのかたの作画を語っていくのはあまりに時間がないので、
個人的に大好きな西尾鉄也さんの作画について少しだけ。
まず第1話のマミ美が頭を抱えてよろめくシーン。
ここではリアルな人の動きを繊細に表現されている。
西尾さんは人狼などのI.Gの
リアルな作画を数多く担当してきた方だ。
キャラクターはけっこうシンプルで
デフォルメされたものを描くこともあるが、
こうした繊細でリアルな作画は本当に圧倒されるばかりだ。
また、西尾さんのアクションカットの作画も本当に素晴らしい。
第2話のカンチと敵ロボとのバトル。
巻き添えをくらったマミ美が宙を浮くようになった時に、
画面前面に太いケーブルが叩き落ちるというシーン(たぶん)。
このケーブルが画面に落ちてくる、
画面にinしてくるタイミングが大好きだ。
たぶん、ここは西尾鉄也さんで間違いないと思うが、
間違っていたら申し訳ない。
こういう間髪入れずに次の動作が入ってくる
タイミングの取り方は西尾さんの作画の特徴だと思っている。
この絶妙さが個人的には大好きなのだ。
西尾さんだけでなく、吉成曜さんの
第1話のアクションシーンであったり。
今石洋之さんの漫画をアニメに取り入れた
画期的なシーンであったり。
フリクリには作画の魅力がたくさん詰め込まれた、
アニメーターの仕事ぶりが堪能できるアニメである。
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と、ここまでフリクリについて語ってきたが、
語り尽くせないほど、魅力が詰まっているのが
この作品の凄みである。
これ以上は記事を終えられなくなってくるので、
今回はこれで一旦終了とさせていただきたい。
また、フリクリ続編の情報が入ってきたら、
随時お知らせしていこうと思う。
それではまた!