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E-SAKUGAを初購入!フリクリの原画をパラパラ漫画のように

   

 

今回はアニメーション原画のサービスである「E-SAKUGA」を購入してみたレビューと、サービスの内容についてお話していきます。

 

E-SAKUGAってどんなサービス?

アニメ原画を自分で操作できる、新しいタイプのアニメ原画集「E-SAKUGA」シリーズ。E-SAKUGAはアップル社が提供する電子書籍制作ソフトiBooks Authorと当社独自技術Tapmationを組み合わせて作られているとのこと。

今回は初めて購入したE-SAKUGA商品「フリクリ」の感想も交えて、サービスの紹介をしていきます。

 

初購入のE-SAKUGAはフリクリ!!

今回、初めて購入してみたE-SAKUGAの原画集は「フリクリ」。当時GAINAX・Production I.Gの共同制作、鶴巻和哉さんが初監督をされた作品で、個人的に大好きな作品の一つです。

商品のラインナップ自体がまだ少ないなか、「電脳コイル」か「フリクリ」か、もしくは両方購入してみようか悩みましたが、ひとまずフリクリのみにしました。西尾鉄也さんのカンチ(アクションシーン)の作画が好きなんですよね。

パラパラマンガのように絵を動かすことができる

今までの原画集にはない、新時代ともいうべきE-SAKUGA。それはパラパラマンガのように絵を動かすことができるという事です。わざわざビデオを再生する必要はありません。これまでこの作画がすごいと思ってビデオに撮って、何度も再生していた手間が嘘のように、気軽に干渉することができます。

それだけではありません。ビデオでは、もちろん完成された映像しか見られなかったでしょうが、E-SAKUGAは違います。

原画マンや演出担当が描いた生き生きとした線がそのままパラパラと動かせるのですから、これは一部の人にはかなりウケがよいですね。そう、自分みたいな作画オタクには特に!まさに「大人のパラパラマンガ」ですね。もちろん、一時停止も自由自在。好きなタイミングで停止・再開を繰り返すことができます。

完成動画を合わせて見ることができる

原画の完成動画を参照することで、照らし合わせて原画の完成系を見ることができます。トップアニメーターが描いた作画の意図を体感することができる。わからなかったあの動きを構造解析できるのです。

アニメのメイキング映像を、何度も繰り返しワンタッチで再生して見ることができるという感じですね。アニメ好きにとっては嬉しい機能です。

自動再生機能つき

なんども再生ボタンを押すために手をPCやタブレットに持っていく必要がありません。何度でも好きなだけ画面に食らいついて入られます。これを見ながら模写したりする場合は、さらに役立つでしょう。

絵の勉強をしている人、特にアニメーターを目指しているのなら、自動再生させながら動きの特徴を的確に捉えることができます。新たな絵の勉強法になりそうです。

拡大表示も可能

紙の原画集にはない最大のメリットのひとつ。それが拡大機能です。原画集に詰め込まれすぎた秀逸な原画が残念な事に一ページの隅に小さく掲載されてしまっているのをあなたは何度も見てきた事でしょう。

このE-SAKUGAはその悲しみとおさらばできます。見たい作画を見やすいサイズに大きくまたは小さくして、最適なサイズにすることができます。小さくて見にくかった細部の作画まで網羅することができます。

好きなアニメーターさんの作画を隅々まで堪能でき、その線の一本一本を見て、自分の線と比較ができます。あのアニメーターさんの作画にまた一歩近づくとができるのです。

 

 

E-SAKUGA他とは違うメリット・デメリット

続いて、E-SAKUGAサービスのメリット・デメリットを探っていきます。
いいところ・残念なところそれぞれあるので参考にしてください。

メリット

絵を動かせること。

動画を合わせて見て照らし合わせて確認できること。

拡大して隅々まで作画を見ることができること。

AppleのiBooksと連携したサービスだから割と安心して購入できる。

デメリット

iPhone、iPad、MacOSに限られるところがちょっと痛い。

UIは、使いはじめは若干扱いづらく慣れるまで少し時間が必要かも。(これは個人差あり)

書店には売っていないこと。

専用サイトでしか売っていないこと。

 

E-SAKUGAって誰に向けた商品なの?

アニメーター志望者の方

新人アニメーターさん

作画マニア・コレクター

これらの方々に向けた商品であることは間違いないでしょうが、他にもターゲットにできそうな場合がありそうです。

例えば教育用コンテンツ。子供向けに、アニメーションの面白さを伝えるにはいいのかなぁと。子供は何が喜ぶかさっぱりわかりませんが、絵が動くのが強調されたこのコンテンツは子供心にも強烈なインパクトを残しそうな気がします。

とにかく、基本的に「アニメの絵が好き!」という作画マニアにとっては、制作段階での原画やレイアウトが何よりの大好物、、、その原画がパラパラマンガのように動かすことができるのですから、これはたまりません。私もそのうちの一人です。

 

 

E-SAKUGA発売元の情報

会社概要:株式会社ワンビリング

http://www.1billing.jp/company-info/

当社が制作・配信しているiBooks Author形式(マルチタッチブック)は、アップル社が提供する電子書籍の形式です。通常のe-pub形式に比べて、動画や音などマルチメディアがアプリケーションのように使えること、美しいデザインの電子書籍が安価で作れるメリットがあります。デメリットとしては再生機種がアップル社製に限定されるところです。(会社ページより抜粋)

 

 

主要お取引先

一般社団法人 日本音楽事業者協会
一般社団法人 日本動画協会
バンダイビジュアル株式会社
株式会社プロダクション・アイジー
株式会社カラー
株式会社グランドワークス
株式会社ガイナックス
有限会社オープロダクション
徳間書店
株式会社ビーエスフジ
株式会社電通
株式会社ECC
株式会社サイバード
株式会社ウェッジホールディングス

 

結構いろんな企業と取引あります。杉並区などとも連携したら、もっと裾野が広まる感じがしますね。個人的にも、もっと過去の名作の原画集がE-SAKUGAになってほしいと思います。

絵が動く面白さを世の中に広めるのにうってつけのサービスですね。

 

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