アニメーション監督|出崎統作品の魅力
2019/07/26
出崎統監督の名を知らない人はアニメファンにはいないのであろうと思います。
数々のアニメシリーズを手掛けた名アニメ監督。
その作品数はとてつもない数に上ります。
2011年に亡くなられるまで、多くの名作を世に出してきました。
今回は出崎統監督にの作品数についてご紹介していきながら、感じるところをお話していこうと思います。
出崎統監督 参加作品一覧(Wikipediaより抜粋)
【TVシリーズ】
あしたのジョー(1970年4月1日〜1971年12月27日:全65話:監督)
エースをねらえ!(1973年:全26話:各話演出)
はじめ人間ギャートルズ(1974年10月〜:各話演出)
ガンバの冒険(1975年4月:全26話:チーフディレクター)
元祖天才バカボン(1975年10月〜:全103回(204話))各話演出:さきまくら名義
家なき子(1977年10月〜:全51話)
宝島(1978年10月〜全26話)
ベルサイユのばら(1979年10月〜19〜40話:チーフディレクター)
あしたのジョー2(1980年10月〜:全47話の演出、絵コンテはさきまくら名義)
スペースコブラ(1982年10月〜:全31話:チーフディレクター)
おにいさまへ・・・(1991年7月〜 全39話:監督、絵コンテ)
手塚治虫の旧聖書物語(1997年4月〜全26話:監督)
白鯨伝説(1997年4月〜10月、1999年3月〜5月:全26話+総集編5話:監督/絵コンテ/一部脚本も担当)
ウルトラヴァイオレット:コード044(2008年7月〜:全12話:監督/脚本/絵コンテ)
源氏物語千年紀 Genji(2009年1月〜3月:全11話:監督/絵コンテ)
【劇場作品】
鉄腕アトム 宇宙の勇者〔1964年7月26日/テレビシリーズ再編集〕 ●動画
千夜一夜物語〔1969年6月14日〕 ●ストーリーボード/原画/構成助手
哀しみのベラドンナ〔1973年6月30日〕 ●原画
エースをねらえ!〔1979年9月8日〕 ●監督/絵コンテ[83]
あしたのジョー〔1980年3月8日/他監督によるテレビシリーズ再編集〕 ●チーフディレクター(名義のみ)
長篇立体アニメーション 家なき子〔1980年3月15日/テレビシリーズを自身で再編集〕 ●監督
あしたのジョー2〔1981年7月4日〕 ●監督/脚本/絵コンテ(テレビシリーズと同時制作)
SPACE ADVENTURE コブラ〔1982年7月3日〕 ●監督/絵コンテ[84]
ゴルゴ13〔1983年5月28日〕 ●監督/絵コンテ[85]
冒険者たち ガンバと7匹のなかま〔1984年3月4日/テレビシリーズを自身で再編集〕 ●監督
宝島〔1987年5月9日/他監督によるテレビシリーズ再編集〕 ●演出協力(名義のみ)
ブラック・ジャック〔1996年11月30日〕 ●監督/絵コンテ/脚本[86]
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険〔2001年12月15日〕 ●監督/絵コンテ
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス〔2002年12月14日〕 ●監督/絵コンテ
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!〔2003年12月13日〕 ●監督/絵コンテ
劇場版 とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ! ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔〔2004年12月23日〕 ●監督/絵コンテ
劇場版AIR〔2005年2月5日〕 ●監督/絵コンテ
劇場版CLANNAD -クラナド-〔2007年9月15日〕 ●監督/絵コンテ
【単発テレビ作品】
新宝島〔1965年1月3日〕 ●原画
フロスティ・ザ・スノーマン〔1969年12月7日、日米合作〕 ●原画
坊っちゃん〔1980年6月13日〕 ●監修
Sweet Sea〔1985年、日米合作〕 ●Director
The Blinkins, the Bear and the Blizzard〔1987年、日米合作〕 ●Creative Consultant
ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!〔1989年4月1日〕 ●監督 ●絵コンテ(さきまくら名義)
ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎〔1990年7月20日〕 ●監督 ●絵コンテ(さきまくら名義)
ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え〔1991年8月9日〕 ●監修
ルパン三世 ロシアより愛をこめて〔1992年7月24日〕 ●監督 ●絵コンテ(さきまくら名義)
ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!〔1995年8月4日〕 ●監督/絵コンテ
孔子傳(こうしでん、日韓台3ヶ国共同制作)〔1995年10月15日〕 ●監督
【OVA作品】
ブラック・ジャックOVA(1993年12月〜2000年7月:全10話:監督・絵コンテ)
ブラック・ジャックFINAL(2011年12月:監修・シリーズ名誉監督)
ものすごい作品数です。
特にあしたのジョーの1970年代については、ほぼ毎年TVシリーズを製作し続けていることが伺えます。
以前の富野由悠季監督などもそうですが「休みなんてあるのか?」
と思うくらいの作品の制作スケジュールでやっています。
今はこんなスパンで作品を作り続けるなんてあまりないのではないでしょうか。
とにかく感心させられるばかりです。
出崎作品の見どころ
出崎作品の特徴は、人間性の表現力にあります。
あくまでも人間ドラマを描くことに主観を置いており、シンプルに「泣ける」作品がとても多いです。
原作が泣ける作品だからという単純な理由ではありません。
映像演出などでも、人間臭さの表現が素晴らしく、より感情的になれる作品に仕上げてくれます。
アニメの枠を超えた、壮大な映像作品を提供してくれるのが出崎統監督だと個人的に考えています。
ほんと、どれを観ても面白いんですよね。
泣けるし、感動できる。
エンターテインメントとして楽しめる作品ばかりです。
ぜひ上記の作品で気になるものがあれば視聴してみてください。