アニメとビジネスと私

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【紹介】アニメーション産業と業界の実態がよくわかる名古屋学院大学論文集

   

今回は名古屋学院大学の論文集で、素晴らしい記事を見つけたのでご紹介していきます。

現在のアニメーション産業と業界の実態がよくわかり、今後の展望や課題が見えてくる内容でした。

PDFファイルになりこちらからダウンロードできます。
日本におけるアニメーション産業の現状と課題

SVODオリジナルのアニメコンテンツ配信

年々減少を続けるビデオパッケージの販売売上げ。これに対して増えているのがAmazonプライム・ビデオやNetflixなどのSVODへのコンテンツ配信。

1作品でどれくらいの著作権料やライセンス料が入ってくるのかは不明ですが、売上高が増加傾向にあるところから、次世代のアニメ産業の一役を担う存在であることは間違いない状況です。

パッケージ収入が低下してきている現状と合わせて、テレビという媒体あってのアニメーション作品という構造も変化をしてきています。

CG制作を主にしている映像制作会社ポリゴン・ピクチュアズではNetflixへのオリジナルアニメの配信を始めたということでもあることから、

アニメをTV以外の媒体で発信していくことも今後は増えていくかもしれません。

アニメ産業が発展するなかで制作会社が倒産する現代

ご紹介したPDFファイルの論文にもあるように、大きく発展を見せるアニメ産業の一方で、

生みの親たるアニメ制作会社の売り上げがここ15年横ばいを続けているという点は、やはり簡単に見過ごせる状態ではないでしょう。

マングローブやファンタジアなどの過去の有名なヒット作を生み出したアニメ制作会社が倒産ということは驚きでした。

また、会社経営、特にアニメーション制作会社の経営の難しさをみに染みて実感する出来事でした。

個人的には会社経営という観点からアニメーションと向き合える人材も必要なのだと感じます。

会社は永久にあるというわけではありません。

業界は違いますが、有名なApple社だっていつかはその人気が低下し、なくなる日がくるかもしれません。

会社が倒産することは一般的にはよくあること、と思われるかもしれません。

とはいえアニメーションの作り手の皆さんがよりよい経済環境・生活環境で仕事ができる会社がなくては、アニメ産業を支える支柱を失うこと同義。

アニメをビジネスとして、会社経営として結果を出せる人材を確保できれば、今後のアニメ産業もさらに拡大していくだろうと考えます。

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