【ニュース】株式会社アニメコンソーシアムジャパン(ACJ)が吸収合併
「DAISUKI.net」などの動画配信の提供で有名だった、株式会社アニメコンソーシアムジャパン(Anime Consortium Japan Inc.通称「ACJ」)。
同社は、正規版日本アニメコンテンツの海外向け動画配信やアニメ関連商品を取り扱うECサイトを展開する会社として2014年に鵜之澤社長を迎えて設立され、アニメーションとゲームの海外展開に挑戦してきました。
ですが、2018年3月20日をもって株式会社バンダイナムコライツマーケティングへ吸収合併することになったそうです。
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http://www.animeconsortium.jp/
事業承継会社 株式会社バンダイナムコライツマーケティング
同社の試みで画期的と言われていたのが、韓国語版「アイドルマスター シンデレラガールズ」のソーシャルゲームでの試みです。
日本で放映されたアイドルマスターのTVシリーズを、ほぼ同時期にソーシャルゲーム内でも配信。
ゲームユーザーへアニメ作品もリアルタイムで観てもらい、ゲーム・アニメ両方への意欲を掻き立てるという方法をとりました。
この方法はかねてから問題視されていた、海外の海賊版パッケージ流出による日本のパッケージビジネスへの影響があり、その問題への対処策として、非常に注目されました。
また、ソーシャルゲームをプレイする人へ、アプリないで広告を配信し、そこからアニメ配信をするサイトへもお客さんを流入させるようなマーケティングを行ったことについても、現在のゲーム・アニメ産業の拡大の方法論に大きな影響を与えました。
2017年に、DAISUKI.netはその役目を終えサービス終了となりましたが、今後のアニメ産業・そして業界のさらなる発展に貢献した素晴らしいサービスでした。
DAISUKI.netのアニメコンテンツのマネタイズ戦略は非常に勉強になる部分がたくさんあります。
アプリで広告配信し、アニメ配信への会員登録に誘導する方法は、現在は他の動画配信サービスやアプリ配信企業も多くがやっていることです。
「コンテンツや集客の再利用」とでも呼ぶべきでしょうか。
こういった集客・販売方法についてはどんなビジネスにおいても応用できるでしょう。
そして、海外でのアニメコンテンツの展開についても、ACJの試みによって得られたノウハウや課題が、日本アニメ産業全体においても生かされて行くことは間違いないことだと思います。